戦う術を
自らが戦士であることを
思い出すがよい
学びの洞窟に飛びこむ前に、首枷をした霊体が語りかけた言葉です。どういうことなんでしょうね。
わたしはRPGなどのゲームを遊ぶとき事前情報を集めないようにしています。驚きや発見はできるだけゲーム内で得たいからです。『ELDEN RING』の世界観にGRRMが深くかかわっていることを知ったあとはよけいに情報をシャットダウンしていました。トレイラーも観ずにきました。
しかしわたしはいまとても迷っています。そろそろトレイラーを観たほうがよいのではと。なんなら開発者インタビューや特集にも目を通すべきでは?と。
密使は教会に所属していて、侍は葦の国の出身。預言者はどこからか追放された者で、囚人は重罪に問われ獄につながれていたらしい。キャラクターの背景についてはかなりの思い入れをもって設定したいタイプなので、最初は素寒貧を選びました。盾も防具もないく文字通り裸一貫。速攻で撃沈し何度リトライしても番兵にすらたどり着けなかったためやむを得ず断念。戦闘センスのなさを補うべく試行錯誤の結果の囚人スタートです。
自分の分身なのに何の罪を犯したのかわからない。獄につながれていたのに武器と魔法、盾を所持している。…なぜ?脱獄でもしてその途中でうばった?しかし所持していた持ち物のひとつ『祝福の記憶』をみて愕然としました。
祝福の記憶
死せる褪せ人を狭間の地に導いた最初の祝福の記憶
死せる…?あー、わたしもといた場所ではすでに死んでいるかんじですか?わかりました。トレイラー観てみましょう。
というわけで、トレーラー鑑賞
フロム・ソフトウェアから全部で8本のトレーラーが公開されています。
今回観たのはこちら。ゲーム紹介トレーラーです。ゲーム内での立ち位置が一番わかりそうだったので選んでみました。ほかの7本はチラリと見たところストーリーに大きく関わってきそうなので、ゲーム内でお話がすすんだらまたチェックしてみるとします。
以下、トレーラーからわかったこと
- ダークファンタジーの世界観を持つ、アクションRPG
- その世界は謎と脅威で満ちあふれている
- 狭間の地は神たる女王マリカ、そしてその血を受けたデミゴッド達が治めた
- しかしその世界もデミゴッド達が起こした破砕戦争により壊れた
- わたしは、かつて祝福を失い、狭間の地を追放された“褪せ人”の子孫
- エルデンリングとは黄金樹の祝福の根源。それが砕けた
- やがて“褪せ人”たちのもとに、再び祝福の導きがもたらされた
- エルデンリングが砕けた世界は、いまも壊れたままエルデの王を待っている
- さまざまな思惑をもつ登場人物との出会いが謎に迫るヒントになる
- 豊富に用意されたRPG要素を駆使して手探りで世界を冒険する
- わたしは、褪せ人として狭間の地で世界の謎に迫り、そして王を目指す
囚人として死んだわたしは祝福の導きにより狭間の地へたどり着いた、と。それがあの廃墟のようになった王を待つ礼拝堂だったんですね。そこで接ぎ木の貴公子に手ひどくやられ死にかけたところを聖杯によって命びろいした。それが漂流墓地、冒険のはじまり。
なるほどなぁ。これをふまえると、圧倒されるあまりただ眺めているだけだったオープニング映像の意味もうっすらとみえてきます。
いまのところエルデンリングなるものがその名の通り輪っか的ななにかなのか、概念なのかは判然としませんが、ともかく世界の根幹をなすものが失われたのち大きな戦いが繰り広げられ、混沌に陥ったのが狭間の地であるということは理解できました。
そしてこの狭間の地に住む人たちはみな祝福を受けた人たちであることも。祝福を失ったことを理由に追放されたものたちは、この世界の外で生きながらえその血を継いでいったことも。そしてそれはわたしの中に流れていることも。
なるほどなぁ……